星の動きを感じながら、生きていくこと

このページに訪れてくださって、ありがとうございます。
色彩心理占星術家、澤 恵ことMirayです。

若い世代から熟年まで、星よみ人が増えて嬉しいなと思っている今日この頃です。

ミレニアムを迎えてから20年以上たち、パーソナルコンピューターやスマートフォンといったモバイルの普及から、占星術を取り巻く環境は急成長をとげて、誰もがカンタンにフリーソフトやアプリを使ってホロスコープを出すことができるようになりましたね。

ホロスコープを出せるようになったからこそ、星よみに興味を持つ人口もぐーんと増えました。


この「星よみ」を理解しようとするとき、必ず出てくる概念があります。

それは「天にあるものは地にもあり、地にあるものは天にもある。天と地はいつでも照応しあっている」というもの。

化学の礎ともいわれる「錬金術」の基本にある概念と言われ、いつの時代も、夜空を見上げながら人々は地上のできごとを、天体の運行と照らし合わせてきました。

特別な天空の配置からはじまった21世紀

現代占星術の世界観において、時代に大きな影響を与えるのがとくに「冥王星」だと言われています。

冥王星の周期は12星座を一循環するのに、約249年。

この冥王星の動きを、世代にわけてみるとわかりやすいのではと思います。
Y世代やミレニアル世代の重なりや、切り替わりのズレはありますが、およそ下記のように合わせることができるでしょう。

・X世代(1960~1974あたり)冥王星乙女座時代(1958~1972半ばごろ)
・Y世代(1974~1990あたり)冥王星天秤座時代(1972半ば〜1984あたり)
ミレニアル世代(1981~1996あたり)冥王星蠍座時代(1984~1995あたり)
・ジェネレーションZ世代(1996~2010あたり) 冥王星射手座時代(1995~2008末ごろ)

2020年以降の消費や経済に大きく関わっていくであろう、生まれたときからデジタルネイティブな環境にあった「ジェネレーションZ世代」は、ちょうど冥王星が射手座を移動しているときに生まれました。

Z世代がもつ世界観は、感動した!面白い!と思ったことを共有したい気持ちが強く、過去に作り上げられてきた価値基準をみなおしオープンでフラットなスタイルでいること、多様性を受け入れることも特徴と言われているようです。

それを後押しするように、肩書きではない、その人独自の魅力や本質を見つめていこうと、射手座にある冥王星は働きかけるでしょう。

このブログを書きながら、彼らが生まれてきた、21世紀を迎えて間もない頃、みごとな惑星配置が天空に作られたことを思い出しました。

当時は、世界中でいつ何が起こるかわからない状態で、誰もが新しく入ってくる情報に釘付けになっていました。

その時期に天空で、まるで「平和への願い」を織り込むような特別な配置がつくられたのです。それが、2003年11月に起こったハーモニック・コンコーダンスでした。

ハーモニック・コンコーダンス。平和への願い

ハーモニックコンコーダンス、この言葉をみなさんは聞いたことはあるでしょうか。

地球を取り囲んで、天体がグランドトリンを2つ形成し、みごとな六芒星をつくりあげた姿が、まるで惑星がダンスを踊っているようにみえた、2003年11月8〜9日にかけて見られた天空のイベントです。

当時はさまざまなメディアがハーモニック・コンコーダンスを取り上げました。アメリカのワシントンポストでは、占星術師ジョニー・ミレヒエルが祝辞を述べるなど、世界中で盛り上がりを見せたのです。

牡牛座の皆既月蝕のタイミングに作られた六芒星は、とてもめずらしい配置でした。

オーラソーマコングレスがあったフィジー島で作成したチャート

日蝕や月蝕は、太陽や月の交点であるドラゴンヘッド、ドラゴンテールを通して、太陽より外側にある恒星の影響がゾディアックから流れ込んできます。いわば人智を超えた力が地球へと流れ込み、扉が開くわけです。

ハーモニックコンコーダンスが起こった時のノード軸である牡牛座、蠍座は、私たちが体に組み込んできたもの、その能力の扱い方を他者を通して確かめていくことにつながります。

この六芒星の頂点となるポイントは、蠍座太陽、魚座火星、蟹座土星のグランドトリン(正三角形)と牡牛座月、乙女座木星、山羊座キロンのグランドトリンを形成しており、地×水のグランドセクスタイルが天空で作られました。

それは、創造性を育み物質世界へと生み出す「母なる地球ガイア」が一人一人の体に組み込まれた豊かな能力
に私たちがもう一度気づき、調和を実現するために、何に取り組むべきかを提案されたように感じられました。

太陽と月は不動サインの17度で月蝕となり、それは一人一人が持つ能力を洗練させ、精神性や鍛錬することで生まれた創造性を惜しみなく解放していくよう促しているように思えたのです。
この時期の天体の影響を物語るように、世界で2億部数を売り上げた「ダビンチコード」が発刊されました。

ダビンチコードは、受容性、あるがままを受け入れていくことをテーマとした、ダンブラウンの作品で、マグダラのマリアを題材に取り入れながら、私たちに目覚めを促す書籍でもありました。

それから19年経って、ノースノードが牡牛座へと戻ってきた2022年11月8日。同じ度数で日蝕が起こりました。このとき、アメリカでは中絶問題が取り沙汰され、一人一人の中にある受容性、慈しみ育て、理解することに再度焦点が当てられました。

メトンサイクルとして2003年のコンコーダンスは、このタイミングに終わったと話す占星術家もいますが、女性サインで形成された天のグリッドは、水瓶座に冥王星が本格的に入る時期に向けて、私たちが性別や年齢、民族や国籍にとらわれることなく、多様性あふれる時代に人間としての公平さを受け入れていくことに繋がりを作ったと言えるのかもしれません。

水瓶座に冥王星が移動する時代の星よみについて

現代社会では、さまざまな環境で育った人々が混在しながら、国や地域で生活をしていますよね。

19世紀、移民の世紀とよばれる大移動が起こった時代、
カップの中で諸民族を自由の女神がかき混ぜている「人種のるつぼ」という絵が有名になりました。

その「人種のるつぼ」とよばれた時代から、現代社会は「人種のサラダボウル」とよばれるようになりました。

このサラダボウルのなかでは、ミックスリーフや、トマト、ナッツ、ベリーやチーズなど、それぞれの素材がはいっているからこそ、リッチで豊かなサラダができあがるように、ひとつひとつ素材がサラダボウルの中で、たがいの個性が存在し合うことで、美味しいサラダになることを意味しています。

2024年を迎えると、この世代の特徴をあらわす「冥王星」がいよいよ水瓶座に移ります。
一人一人の個性を楽しみ、多様性を自然に受け入れる。過去のやり方にこだわっていることがあるとすれば、それはもう古くなったことを意味し、手放すという感情のありかたに大きな意味を投げかけるでしょう。

風通しの良い世界に自分の身を置きながら、鳥が空から地上にいる人をふかんするように、人生という航海図で舵をとるサポートになる占星学は、きっとこれからも役立つツールとなるはずです。

ぜひ、自分自身の軸に役立つものとして、AI そして移動革命の時代を楽しみながら、過ごしていきたいものですね。

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