4月のスーパームーンと金環日食

占星術

みなさま、こんにちは。

今日から日本も緊急事態宣言が発令されて、緊張した時間が続いておりますね…

いつ終息するかわからない不安を抱えながら、日々目の当たりにする現実に対して、自分の行為に注意深くあることや、周囲の人の立場になって考えるといったことに、いつも以上に意識的になることを、胸に刻みながら過ごされていると思います…

今宵から明日にかけて見られるスーパームーン。

近地点で起こる、今年最大の満月です。

月は太陽によって照らされる中で、地球上には毎日変化するフェイズを見せながら、私たちの心の奥底にある感情を浮上させていきます。

この満月は3月24日に起こった新月からの成就として現れながらも、昨年12月26日に起こった、金環日食の影響が続く流れの経過でもあります。

金環日食の影響は、今年6月21日に太陽が蟹座に移動した直後の金環日食でテーマが書き換えられるまで、12月の金環日食の影響が背後に続くものと見られるでしょう。

天秤座の満月を見る前に、ここではまず12月に起こった金環日食を振り返ってみたいと思います。

この金環日食では、山羊座に位置する太陽と月に木星が並んでいました。

木星は西洋占星術ではベネフィック(吉星)として知られて、太陽星座に木星が重なる時は、12年に一度の幸運がやってきた!と雑誌占いでは特集が組まれる人気の惑星です。

雄大な自然を前にした時に手を合わせたり、神仏を前にして湧き上がってくる感謝の気持ちだったり、人を許す、寛大になっておおらかに生きることや、本当の贅沢はどういうことであるかを私たちに見せてくれます。

もちろん「豊かさ」や「広がり」というキーワードは木星に繋がるものですが、良きことばかりではなく、怠惰や甘え、欲望へのエスカレートという意味もあり、天体の持つ側面に見られる影のような質も持ち合わせています。

たとえば木星は、中国道教では歳星と呼ばれ、下記のように伝えられています。

「人君の象徴として、諸神を率い、方位を正し、四季を循環させて1年を秩序づける星として重視し、特にその方位を犯すことを忌んだ(参照:世界大百科辞典第2版/平凡社より引用)」

木星は天球の黄道を12年で1周するため、暦を作る上でも秩序づけやすく、干支という概念が生まれました。

そして木星の鏡像には、仮想の惑星「太歳」があるものとして、太歳神を祀ることで災いを払うと信じられてきました。

木星は天空において重要な意味を持ちますが、同時に鏡像として注意深くなければ良くない面も強調されていく。このような現れともいえるのでしょう…

占星術的に見ると、2019年12月の日食に木星も関与していることは明らかです。

西洋において神々の王として扱われ、東洋でも君主の象徴として尊ばれてきた木星の善き側面を再度見なおすことは、すなわち一人一人が注意深くなり、思いやりの心と、周りに対する感謝やいたわりの心を再確認する機会となるのでしょう。

新型コロナウイルスによってパンデミックが起きた今、私たちの社会の真の豊かさとは何であるのかを、天体の動きは問いかけるように思えるのです。

 

こういった日食からの流れのなか、3月24日は月の遠地点で、春分後の新月が起こりました。

この新月では6ハウスで起こる新月に加えて、小惑星キロンの影響も伴い、自分自身の面倒をきちんとみてケアをすることが求められているような配置でもありました。

まさに家庭や医療現場での大きな負担も目立ち、時間を長引かせるよりも、決断して迅速に動くことが求められ(6ハウス)各々が自分の空間での過ごし方を見直す必要(4ハウス)も出てきたわけです。

このような新月の始まりがあって、その延長として4月8日の天秤座の満月を眺めてみましょう。

東京で作成したホロスコープでは、満月を形成することを表す太陽と月が、社会の縦軸を表すMCとICと重なっています。

心理学を取り入れた占星術「サビアンシンボル」が示す天秤座19度にある月のイメージは、

「A gang of robbers in hiding」

隠れている泥棒集団と訳されますが、この言葉の意味をそのまま捉えず、人との繋がりを再度広げていくために、今は身を潜めてタイミングを見計らうというとき。

というように読むことが出来るでしょう。

天秤座は人間の一生で例えると、人との距離の取り方を養う段階です。すなわち他者との程よい距離間が保たれることで、調和的な人間関係が生まれることを示す成長ステップなのです。

いったん社会から身を引いて、天秤座らしく自分のスペースを確保しつつ、どう取り巻く世界と関わるべきか検討する時でもあり、まさに現代社会の状況を表しているような印象がやってきます。

また社会と家との関係を表すMCとICといった縦軸で満月が起こることは、自分自身と他者との距離を保ちながら、家の中と仕事や学校といった、社会生活との繋がりを再確認することを求められてくるでしょう…

二十四節気では「清明」と呼ばれる草木が芽吹いて花が咲くことを示す、この時期。

限られたスペースの中にいても、私たちの心も草木と同じように新芽が伸び、心の空間は制限されていないのです。

スーパームーンである大きな満月は、どんな時でも創造的になれる自分を再発見できる。

心の奥底にあった可能性が、自分の空間を作ることで明らかになっていくかもしれません。

風の星座である天秤座らしく、知性の充足感を味わう。

そんな風に、月を眺めてみることをお勧めします🌕

 

さらに5月の満月を私たちは体験して、6月の金環日食へとテーマは続きます。

「天と地は照応しあっている」という神秘学の発想の視点から、またこの配置を取り上げたいと思います。

私たちは家の中と外の世界と、どう空間を分けつつ過ごしていくのか、オンライン上でのオンとオフのあり方、音楽、芸術、エッセイ、新しい視点から、多くの知恵や魅力あるものが生まれてくるように思えます。

人々との新しい交流のしかた、今まで気づいていなかった自分の能力、いろんなことに目が向き、新緑と同じように可能性が広がっていくでしょう。

普段意識していなかったことまで意識的になることを求められている今、心にゆとりを持つことすら難しいシーンも遭遇するかもしれないけれど、

日常のことを小さなことでも見落とさずに、今できることに心を注ぎながら、夜空を眺める気持ちを持ち続けていけたらと切に願っています。

 

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