エジプトリトリートを振り返って 旅行記その2

古代エジプトの色と神々

何千年もの間、エジプトのファラオや神々の世界を眺めてきた、生命の源と呼ぶにふさわしいナイル川の豊かさ。

目に焼き付いている間に、もう少し書き記しておきます。

古代エジプシャンにとって、色は神に通じるもの、神への世界の扉を開くものでした。

ナイル川の氾濫によって、エジプトはその年も穀物が豊かに実り、皆が幸せに暮らせる。

母なるナイルの移り変わる川の色を眺めると、緑や赤、白、黒と表情豊かな姿を見えたことから、その変化は神々がもたらしたものという発想に結びついていきます。

赤は土地が新しく生まれ変わるための再生の神オシリスの血の色、

白は銀河から流れ落ちてくるナイルの女神、ハピの乳の色、

緑は再生のシンボルカラーとして、冥界の神オシリスの顔の色、

黒はナイル川がもたらす堆積物の象徴として肥沃さ。

川の景色が変わると同じように、色も循環していきます。

エジプトの神様は、歴代のファラオが信仰するものによって習合していきますが、

その神々はシンボルカラーで描かれていきます。

太陽神であるホルスは白で描かれており、白は聖なる色、神へと繋がる宗教色。

素材も重要で、女神イシスの神殿では白い亜麻のみ身に付けることを許されたそう。ミイラも白い亜麻の布で出来た包帯が巻かれました。

また農業の神、再生と冥界の神オシリスは、黒もしくは緑で描かれ、

戦いの神セトは赤で描かれているように、

神々の世界とともに色が持つパワーが描かれていて、壁画やパピルスの中にも見ることができます。

<参考資料:城一夫著、色の知識より>

権威の象徴として王族や位の高い人たちは、ラピスラズリやアズライトから採取されたブルーや

マラカイト(孔雀石)のグリーンを装飾に使いましたが、これも大変貴重なもの。

古代エジプトの装飾品や遺跡に描かれた壁画を見ていると、ブルーがとても美しく使われていますよね。

この美しい色を、人の手で作れないかとこの時代に作られたものが、
「アレキサンドリアブルー」「エジプシャンブルー」と呼ばれてきた
ケイ酸銅カルシウムから作られた人類初の顔料。

天上の世界を表すには、いつの世もやはりこの色に思いを託すのでしょうか。

美しいナイルに抱かれ、きらめく星が未来を示し、

豊かな大地がもたらす穀物や動植物は、生きる力や喜びを与えてくれたのでしょう。

人々は感謝を込めて、大地で採れた野菜や植物を、ナイル川沿いに建てられている神殿に供物として捧げていきます。

Astroratio Australiaが扱うブルーロータスのエジプシャンエッセンスオイルも、ナチュラルな美しいペールブルー。

神殿の壁画に描かれた供物には、必ずロータス(エジプシャン・ウォーターリリー)を見ることが出来ます。

ナイル川を見ていると、こうして天上の世界を尊ぶようになったのは、

ごく自然な流れだったように思えるのです。

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