自然占星術と判断占星術

占星術はある時期より、自然(もしくは天変)占星術と、判断(もしくは宿命)占星術という2つに分けられてきました。

自然占星術においては、天体観測の中で星の動きが地上に物理的な影響を与えるという、
学者はじめ多くの人々が受け入れてきた事実があります。

例えていうなら、月の満ち欠けが潮の満ち引きや産卵に関わり、さらに木の樹液、人の体液にも影響を与え、体質や心理面も変化するといったものが挙げられるでしょう。

古代エジプトでは、東の空にシリウスが輝く季節になると、ナイル川が氾濫して大地が肥沃となるため、恒星シリウスを神格化し、女神イシスの星と崇めたように、

星の配列を知ることは、地上で生活する上で欠かせないものとなっていきました。

一方、判断占星術においては、天体の位置から個人の宿命を読み解くものとして、いつの時代も賛否両論の的となり、議論が交わされてきましたが、

歴史上に名を残す偉人達がこの世に生まれるとき
「特別な恒星が輝いていた」「珍しい天体の配置が見られた」
といったエピソードは数多く残されているように、人の運命にも星の配列が関連し合っているのではないかと、先人達は興味深く考察してきたのです。

医学や心理学、化学の基と伝えられる錬金術においても、
古代の哲学者はマクロコスモス(大宇宙)とミクロコスモス(人間)との関わりを紐解こうと挑戦し続けました。

やがて近年になってパーソナルコンピューターの普及に伴い、占星術ソフトやアプリの開発も進み一般化されたことで、
個人の命運を読み解くホロスコープリーディング(星よみ)は身近なものとなり、世界中の人々に親しまれるようになってきました。

星の動きから自然なリズムを取り戻す

しかし現代社会がどれほどコンピューターやインターネットを中心としたネットワークの活用化が進んで情報は技術化されても、人間の体は昔から日の出とともに起き、日が沈むと眠るといったサイクルは変わらないもの。

この月の満ち欠けは体液に影響をもたらし、一般的にも知られているように生理のリズムに関わります。

ということは、お母さんのお腹の中に居る時から、新月や満月や蝕の影響を受けながら、心も身体の臓器一つ一つが作られていくこととも言えるでしょう。

体調を整えて、自然なリズムを取り戻すには、月が大きく影響しているわけですが、

占星術の視点からは、幼少期の生活習慣や、母親もしくは母親に変わる人からどのように育てられたのかも、人生を作る基礎力と関係があると捉えるわけです。

さらに太陽の周りを地球も他の天体も回っているように、月だけでなく、太陽系の家族でもある惑星同士は、互いに影響し合っていると占星術では考えています。

1

2

3 4